


制作デザイナーの曽我がオリジナルのチェアを制作しはじめたのは2002年。
2005年にomシリーズの前身となるチェア、SF01が作られました。
↑SF01 当初、ペーパコードは封筒編みというスタイルでした。(画像は平織り)
2013年から坂梨がディレクションで加わりomシリーズを制作開始。2016年11月10日、om011ダイニングチェアを展示会で発表しました。
2017年くらしの工芸展でアーム有りがグランプリ、アーム無しが荻野克彦審査員奨励賞を受賞。アーム有りが熊本県伝統工芸館に収蔵されました。
他、日本クラフト展入選。
疲れない椅子が作りたい
体は正直。「だるい」とか「痛い」状態から無意識に自分を遠ざけようとします。体に合わない椅子を使うと、脚を組んだり、座わる時間が短かくなったりします。
筋力まかせで良い姿勢を保つのではない安定した姿勢を保つポイントに骨盤があるのではないかと考えるようになったのはディレクターの坂梨が妊婦の時でした。
不自然によりかかることで内臓が圧迫される。血流も妨げられるので無意識に脚を組む。蒸れて衣類が張り付く、ような状態から解放されるチェアを作ろう。
oriri mfgでは座面角度や背中のあたり方が細かに変えられるようなモックアップモデルから形を探りました。
さらに東洋医学の専門家に監修していただき、骨盤の中でも
仙骨を支えることに絞り、さらにその精度が増したのです。
疲れたり、弱っていたり、人生最後の時もこれまでと変わらないたたずまいで支え続けてくれるチェアができあがりました。


定番で最新
oriri mfgのダイニングチェアのデザインはひとつきり。
アーム有りとアーム無しをご用意しています。
ヒトの一生、椅子の一生を精一杯想像し、必要なことや考えられるすべての事を1つのチェアに集約させています。
そして、私達が経験を得る度に、人やインテリアに理解を深めマイナーチェンジを行っています。
細かくマイナーチェジジを加えていけるのが小規模生産のメリットだと感じています。
唯一無二のチェア
一脚一脚の材の選定をはじめ、デザイナーの技術と感性を通して形になったチェアは、完成したその時々がoriri mfg が提案できる最高のチェアです。
座面の裏の左後方にoriri mfgの焼き印とシリアルナンバーをつけています。
ペーパーコードの座面
最も快適で最も手間がかかる座面がペーパコードの座面ではないでしょうか。
十分な強度を持ったパーパーコードを使用し、縦糸、横糸からなる平織りを採用しています。平織りにすることでペーパーコードの弱点である緩みを軽減するだけでなく、骨盤の前滑り防止、均等な荷重の分布、通気性とチェアの軽量化を実現しています。
手のひらからも感じる木
チェアに使用している木材はホワイトアッシュやチークなどチェア作りに適した樹種で、計画的に植林され安定供給される輸入品を使用しています。
また、木に直に触れるように、テカリと塗膜がない環境に配慮したオイル仕上げを採用しています。
oriri mfgの木と環境への取り組み
~oririnの森プロジェクト
~地域材への取り組み


長い道のりの相棒
ヒトの全体重を受け止める家具はベッドと椅子。中でも椅子はヒトの全体重を支えながら食事をしたり、書き物をしたりなどの作業をする、家具の中でも特別な物です。
衣類に例えると靴のような存在。ご自分の最適な寸法を知ることがチェア選びのスタート地点だと考えています。
ほんの近所に出て行くときの履き物、長い距離を歩き回る時の靴など、靴にも様々な種類があります。
私達のダイニングチェアは長いみちのりを歩くための靴のような存在です。
ご注文の際はフィッティングを行います。
ご一緒に身体にあった寸法をお確かめていただいてから制作にとりかかります。
チェアはテーブルやデスクと一緒に使用することが多いものです。その場合「差尺」を加味することさらに快適になるでしょう。デザイナーにご相談下さい。
造形とインテリア
建物の中に置かれる家具は風雨にさらされることもなく、誠実な作りをしている製品ならば軽々と100年くらいは使用出来るでしょう。
100年の間には引っ越しもするかもしれない、世代が変わりチェアのオーナーも変わるでしょう。
チェアはインテリアの1要素と考えどんな空間にあっても違和感を感じさせないよう、余計なものはとことんそぎ落としています。
健康な筋肉からインスピレーションを得たフォルムは、空間に静かな躍動感をもたらします。
あらゆる空間に調和するでしょう。
上質な室内空間についてはoriri mfgのデザイナーにお尋ね下さい。